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「6人の王子達がメーリングリストを始めたら?」という姉貴向けメール型小説を掲載しています。
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みんなへ
ユウタより

さっきのメール、もう開けちゃった?

ミスって、前、姉貴に送ったメールを、
みんなに送っちゃったんだ...

昔のメールを読み返してたら、ボタン押し間違えて...
ああ...めちゃくちゃ恥ずかしいよお。
もー! 俺のバカー!!

もしまだメール見てなかったら、
お願いだから、開けないで削除してね!

んじゃ、俺もう寝るね。おやすみ...

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姉貴へ
ユウタより

あのね、姉貴...怒らないで聞いてよ?

俺がこっちに来る時、姉貴がくれたウサギ怪獣のお守りなんだけど。
あれ…アンリにあげちゃった。

待って姉ちゃん! まだ怒んないで!

実は、さ。
アンリが学院の外に出ると、いつも事件に巻き込まれるんだ。
どうしてなのか、アンリは教えてくれないし、
みんなも解らないって言ってたんだけど...

昨日もね、アンリが出掛けた街で、爆発が起きたんだよ。
あ、アンリなら大丈夫。
ちゃんと無事に帰って来たよ?

でも、またなんかあったらヤだし。
アンリのこと少しでも守ってくれるようにって…。

アンリにウサギ怪獣をあげた時は、
「ありがとう」とか全然言われなかったんだけど。

今朝アンリに会ったらね、
姉貴のお守り、ちゃんと付けてくれてたよ?

アンリって、第一印象サイアクだったし、
いっつもツンツンしてんだけど。

ホントは俺達のこと、
嫌ってるわけじゃないんだなって、
最近分かってきたんだ。

これから、もっとアンリのこと知っていったら、
きっと仲良くなれそうな気がするんだ。

...ウサギ怪獣、きっとアンリを守ってくれるよね?
だって、俺のことも助けてくれたお守りだもん。

日本からアルフォンソ島まで無事に来れたし、
島に行くまで1人でバッグ持ってても、
姉貴が作ったヘタクソなウサギ怪獣見たら、なんか笑えたし(笑)

...それにね、寮のみんなに会えたのも、
ウサギ怪獣のおかげかなーなんて気がするんだ。
特にシルヴァンは、ウサギ怪獣を知ってたしね?(笑)

だからさ、姉貴。
俺の持ち物の中で、一番ご利益がある物だと思ったんだよ。

アンリにあげたこと、怒って無いよ...な?

なんか長いメールになっちゃったね。
でも、どうしても聞いて欲しかったんだ。

じゃ、おやすみ、姉ちゃん。


みんなへ
ジョシュアより

みんな、おはよう。
気持ちの良い朝だね。

昨日は、ユウタにウーティス寮が好きだと言って貰えて、ほっとしたよ。

そうだ。昨夜、早速シルヴァンが、
サムライのDVDを貸してくれたのだけど。
日本のサムライは凄いんだね。

片手に収まる小さな箱を見せるだけでも、
悪者を懲らしめることができるなんて思わなかったよ。


みんなへ
ユウタより

みんな、ごめん!!
誤解させるような書き方して反省したよ...

俺、言葉のこと全然困って無いからね?
みんなと話せること、すっごく楽しいと思ってるんだから!

レッドも嫌いなものムリして食べなくて良いからね?

...でも、みんなが心配してくれたこと、嬉しかった。ありがとう。
俺、みんなが居るウーティス寮が大好きだよ。

それじゃ、おやすみ。



みんなへ
レッドより



やっぱ俺...生魚、食べてみようかな。




ジョシュアへ
シルヴァンより

>今度サムライ・ムービーを貸してくれるかい?

もちろんです。喜んでご用意しますよ。
ジョシュアの殺陣も似合いそうですし♪


みんなへ
ジョシュアより

>ハルヤと話してると、なんかほっとしちゃう。

そうか。ハルヤの柔らかな雰囲気もあるだろうし、
やはり母国語の方が落ち着くよね...

ユウタ。もし言語について困ったことがあったら、
いつでも相談して欲しい。

...日本文化の講義、履修しておけば良かったな。

そうだ、シルヴァン。今度サムライ・ムービーを貸してくれるかい?


アンリへ
レッドより

>生魚を嫌ってるのが一因じゃない?

んなわけあるかっ!!


みんなへ
アンリより

>日本語で話せる人が居て

へえ。意外だな。
ユウタは、此処での公用語を自由に扱っているように見えたけど。
どうやら『言葉の壁』が見えなかったのは、僕達だけだったようだね。

誰かがいつまでも、生魚を嫌ってるのが一因じゃない?

ユウタへ
ハルヤより

わざわざメールまでくれてありがとう。
僕も昨日は楽しかった。

>同じ寮に日本語で話せる人が居て
それは僕も同じだよ。
ユウタがうちの寮に来てくれて良かった。

>ハルヤが飲ませてくれたミルク
ああ、『青い月』ね。
ラベンダー蜂蜜入りのホットミルクなのに、
なんでこの名前になったのか解んないけど(笑)
きっとアルフォンソ王の伝説と関係あるんだろうなあ。

みんなへ
ユウタより

みんな、おはよう。
よく眠れた?

ハルヤ、昨日の夜は...ありがと。

突然、部屋に行ったのに相手してくれて、嬉しかった。
同じ寮に日本語で話せる人が居て、本当良かったなって思ったよ。

ハルヤと話してると、なんかほっとしちゃう。
あ...ハルヤが飲ませてくれたミルクも美味しかったよ。
みんなへ
ジョシュアより

フランスには「天使が通る」という諺があるんだよ。

確かフランス語では、
Un ange passe アン アンジュ パセ
と言ったかな? これは沈黙を破る時に使われる言葉でね。

会話の最中、ふと沈黙が訪れた時。フランスでは、
「今、天使が通ったね」
と微笑み合って、また会話を再開するんだ。

俺もアンリに初めて言われた時は、
ユウタやレッドと同じように驚いたよ。

だけど「天使には、天使が見えるものかもしれないな」
って変に納得したところもあって。
とても不思議な気分になったのを覚えてる。

もちろん、アンリには『本物』を見る力があるから、
今日は本当に見えていたのかもしれないよ?
彼の瞳は特別だからね。

…それともアンリは、ユウタを指して言ったのかな?

みんなへ
レッドより

>「天使が降りて来たようだね」
あ! それ、俺も聞いたことある!

俺が「そんなものも見えるのか!?」って言ったら、
アンリの奴、薄く笑いやがって。

「余計なものを映さない目は羨ましいね。
…君の場合、目以外の部分は全く羨ましくないけど?」とか言うし!?


みんなへ
ユウタより

今日ね、アンリと二人で普通に話してた時、
アンリが突然こう言ったんだよ。

「天使が降りて来たようだね」

アンリってスゴイ!
天使まで見えるんだね!

昔は、ジョシュアを指差して、
「月桂樹の王冠が見える」って言ったそうだし…

俺、目の前で「天使」とか言われて、
すげービックリしちゃってさ。
なんか俺の身体、動かなくなってた。
アンリの後ろ姿が見えなくなるまで、ぼーっとしちゃってたよ。

みなさんへ
シルヴァンより

>今朝も唇が赤く染まってて。
やはり直ぐには治りませんか。
真ん中からぱっくり裂けてましたからね、何故か。

君のデリケートな唇を早く治す為にも、
もう暫く我慢して、リップ付けてみて下さいね?

>ドラキュラみたいだった…
あはは。ハルヤは結構似合うかもしれませんね。
色白の美形で、朝に弱いですし(笑)

みんなへ
ハルヤより

おはよ…朝って、なんでこんなに眠いんだろ。

今朝も唇が赤く染まってて。
ドラキュラみたいだった…

昨日は寝る前にリップ付けて、
シルヴァンに言われた通りにしたのにさ。

あー。鉄の味がする。


ジョシュアへ
ユウタより

講義の直前だったのに返信してくれてありがと。嬉しかった(^^)

『キングズ・フィンガー』美味しかったよ!
ちょっぴり苦くて、でも後味は、ほんのり甘くて。
なんか大人のお菓子ってかんじがした。

「ジョシュアにピッタリだなぁ」って思いながら食べてたよ♪
ユウタへ
ジョシュアより
>たまに頑張って予習した時に限って
それは災難だったね。
でもきちんと予習していたんだ。偉いね、ユウタ。

次の授業が無かったら、俺もユウタとお茶にしたかったな。
あ。『キングズ・フィンガー』は、もう食べてみた?
俺の好きなお菓子なんだ。程好く甘くて、とても美味しいよ。
みんなへ
ユウタより

次の授業、空講になっちゃった。
先生が今朝、熱を出したみたいで…

ホントは喜んでも良さそうなんだけどさ。
たまに頑張って予習した時に限って、休講なんだもんなー(T_T)

あー。次の時間、どうしよ…。
カフェに行って、一人でおやつの時間にしようかなあ?
みんなへ
ハルヤより

おはよ。眠いなあ…
今朝起きたら、唇が切れてて血だらけだったよ。

…シルヴァンに指摘されるまで気付かなかったんだけど。
「リップは冬の必需品でしょう?」だって。

そんなの持って無い、って言ったら、
「2つ持ってますから、1つあげますよ」って貰ったんだけど。
…なんで2つも持ってるの?

でも、君の唇がいつも綺麗に見えたのは、
リップクリームを付けてるからだったんだなって思った。

…うーん。けど、やっぱり、
リップなんて付けるの、イヤだなあ。
なんか、照れるんだよね。
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姉貴が、みんなに携帯電話を送ってくれました。 そこで、ジョシュア、アルフレッド、アンリ、 シルヴァン、ハルヤ、ユウタの6人専用のメーリングリストを作成。 こんなメールをやりとりしています。
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